地理空間情報
現場のプロがわかりやすく教える位置情報デベロッパー養成講座 Kindle版
特に印象に残ったのは、ベクトルタイルの話で、mapboxのVector tiles standardsの紹介等でプロトコルバッファが使われている話が出てきた話だった。実装に関わる人にとっては、パフォーマンスは重大な問題であり、同時に相互接続性も重要な問題となる。モデルから考えて実装を促す形の標準と、最初から実装を意識してデファクト標準を提案していくやりかたは、ISOとRFCスタイルを思わせるところがあって面白い。
デジタル公共財と自治体等システム
「自治体毎にシステムを作るのは限界」というnote記事がある。「デジタル行財政改革 課題発掘対話(第6回)に参加してきました」からの4連作のひとつで、どれも読み応えがあり示唆に富むのでお奨めしたい。
OpenStreetMapは地図ではなくプロジェクト(イニシアチブ)
私はgoo地図は始まりに過ぎないと思っている。Googleには勝てなかったと整理する人が多いと想像するが、私はやがてGoogleも倒れるだろうと思っている。そろそろ格差容認時代からデジタル公共財を育てていく時代に変わると考えている。
自分が何に依存しているのかを知ったら世界が違って見えるのではないか
私は、毎日クロワッサンとバゲットを食べているが、その小麦がどこで生産され、どう運ばれ、誰にどれだけ金を払っているかを知らない。
PLATEAUとCityGML
真面目にGIS技術を習得しようとすると、沢山手を動かさないといけないし、若い頭の良い人たちを見ているととても追いついていける気がしない。PLATEAUはかなり力技っぽいが、ここまでデジタルツインに迫れたのはすごいことだと思う。その基盤にCityGMLが使われていることに是非を問う声もある。
『「真東の方向」と「真東に進む」の違い』を読む
緯度線は大円なのだが、経度線は赤道以外大円ではない。「常に真東に進路を取って進み続ける」は、「常に」の修飾で経度線に沿って進むことを意味することになるが、「常に」を取れば、緯度線に直行する大円に沿って進むことを意味する。小さな範囲だけを見ていれば、同じことを意味しているのだが、全球で見ると大きく異なる。
Digital Public Goods Alliance
デジタル公共財を認定する機関ができていた。Drupalが登録されたことで知ったが、調べたらX-Roadも登録されていた。地理空間情報分野はグローバルなデジタル公共財整備が望ましい領域だと思って調べてみたら複数件見つかった。OSSだけでなくオープンデータもあった。