現場のプロがわかりやすく教える位置情報デベロッパー養成講座 Kindle版(位置ベロ本)をざっと読み切った。手を動かしたわけではないので、本当は読み切ったことにはならないが、かなり面白かったのでメモを残しておく。
特に印象に残ったのは、ベクトルタイルの話で、mapboxのVector tiles standardsの紹介等でプロトコルバッファが使われている話が出てきた話だった。COG: Cloud Optimized Geotiffの話も興味深く、これまでにデファクト化されつつある技術がどうなってきたかが垣間見えるのが良かった。実装に関わる人にとっては、パフォーマンスは重大な問題であり、同時に相互接続性も重要な問題となる。モデルから考えて実装を促す形の標準と、最初から実装を意識してデファクト標準を提案していくやりかたは、ISOとRFCスタイルを思わせるところがあって面白い。
最近知ったSTACの話も出てくる。
スマホの普及やIOT、衛星データや公的オープンデータなどが世界的に充実してきていることもあり、技術もどんどん進歩する。オープンソースもクラウドサービスも進化しているので、改めて地理空間情報システム・サービスの話を聞くとワクワクする。
※冒頭の画像は秀和システムの書籍紹介ページから引用させていただいたもの