ANA羽田→パリ直行便

11月3日にCoworking Europe出席のためパリに飛んだ。ここのところ、欧州に飛ぶのはトルコ航空にしていたのだが、その前はポーランド航空だった。ワルシャワ経由のエストニアを含む欧州訪問は安く時間的にも有利だったのだが、ウクライナ紛争でイスタンブール経由に切り替えた。ロシアの上が飛べなければ時間的なメリットは減少するし、ポーランドはウクライナと隣接していてリスクを感じるからだ。イスタンブール経由でもイスタンブール・タリンを最短距離で飛ぶとリビウの上になるので、ワルシャワのあたりを飛ぶ感じに左に迂回する。今年もイスタンブール経由のつもりでいたのだが、アメリカのイラン侵攻で東京・イスタンブール間の空路に心配を感じたのだ。黒海の南側を通るのだが、アゼルバイジャンのあたりは、かなりイランの国境に近いから、リスクを感じて、何万も高くつくが、ANAを選択した。

冒頭の画像は、機内の飛行実績の図を撮影したもので、球を見る絵になっているので、直線で結ぶ道が最短経路になる。本日の毛色が、大きく右に迂回していることがわかる。ロシアを避けて、アラスカ、カナダの上空を通ってグリーンランド、アイスランド、UKを通ってパリに降りる。ベーリング海峡を超えて左に舵を切ってからはほぼ直線(大円)となる。感覚的にはソ連時代にアンカレッジ経由でヨーロッパに向かっていた時と似ている。

ソ連が崩壊して、しばらく経って欧州に向かった時は、ほぼ大円直線でハバロフスクあたりから、ウラル半島を超えて飛んでいた。冒頭の画像では暗くてよく分からないかも知れないが、フィンランドが東京から一番近い西側欧州国であることが良く分かる。グリーンランドはデンマーク領だが、地図で見るとカナダの方がはるかに近く、トランプ的な縄張り感だと北米の一部とする考え方も分からないではない。カナダとアメリカが協力関係を維持できていて、グリーンランドが安全保障上重要だと思っていれば、中国もロシアも地理的に遠くて手が出しにくいだろう。個人的にはグリーンランドの上を飛んだことで、地理感覚が更新された。陸から見る目、海から見る目、空から見る目で見え方は大きく変わる。

パリで一晩過ぎたら、アメリカの中間選挙の大勢が判明していて、日経平均が大きく下がりながら、底抜けまでは行かなかった感じになっていた。スターリンクやEV、自動運転やAIの台頭など、力に頼る政治と野心家の結託によって規制緩和が起き、新たな技術革新が起きたと考えて良いだろう。そこに金が集まるのは欲によるものだ。格差が広がり、副作用も起きる。日本でかつて公害が深刻だった時期があったが、公害を出した企業の話を聞くと、現場は非常に真面目で熱心な人がほとんどだ。権限を持つ人が強さにこだわったり、失脚の恐怖を感じると組織としては邪悪化してしまう。守りに入ると壁を高くして有利な状況を保とうとするが、やがて滅びていく。保守は亡国だ。

所謂大国の腐敗(慢心)が止まれば、世界は平和になる。飛べない場所や超えられない国境がなくなれば、自由度は上がる。移民排斥ではなく、どう安全な社会を構築していくか、そのためにどのような制度、規制を作ればよいのかを考えた方が良いと思う。FOSSの世界観やコミュニティコワーキングの世界観は取り組むべきキーとなる。ただ、そういう動きも相当意識していないと排他性が忍び込む。

アメリカが変われば、日本も変わらざるを得ないし、ロシアも中東も中国も変わらざるを得ない。より自由で格差が縮小する方向に動き出す未来を期待する。防災を真剣に考えれば、地球環境の改善にも取り組まなければならなくなる。自分中心では破綻が待っている。

パリは13区のほぼ環状線ギリギリのところに宿をとったが、周辺部ということもあるのだろうが、ざわつきは感じられないし、夜歩いていてもピリピリ感はない。いろいろな人が歩いている。東京に比べれば物価は2倍程度(1ユーロ100円なら互角)という感じ。日本でもそうだと思うが、商人は高く売れる人を相手にしたくなるから、格差が拡大すれば、少しの質の差で数倍の価格差が生じるようになる。差がつきすぎないような工夫(制度や規制)を全球で取り組む必要があるだろう。

アメリカでは、ちょっと民主党が勝ちすぎた感じもあり、また揺り戻しが起きるかも知れないのがちょっと心配だ。

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