Coworking Europe 2025 Self guided tour

2025年11月18日にCoworking Europe 2025 Self guided tourで5箇所のスペースを訪問した。冒頭の写真はブランデンブルク門を西向きに撮影したもので、門の外側には約3km公園が広がっている。公園側は西ベルリン。会議の会場のヒルトンも、セルフツアーでリストされたコワーキングスペースも大半が東ドイツ側にある。ツアーの途中で、保存されているベルリンの壁にも遭遇した。

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約370万人のドイツ最大の都市で、バス、トラム、地下鉄など公共交通機関は極めて充実しており、移動に関しては、東京より便利な印象がある。面積は東京23区の1.5倍ある。中央駅から国際航空(東京は羽田)までの直線距離は20km程度で同じ。今回のツアーのリストは一箇所を除くとちょうど山手線の内側に収まるような分散状態で20件程である。ある程度きちんと説明を受けながら回ろうとすると5〜6件が妥当なところで、4日間(会議前後1日)で全部回るのは至難の業だ。

Design Offices Berlin Humboldthafen

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一番目に訪問したスペースは中央駅から徒歩3分程度のところにあるベルリン老舗ブランドのDesign Offices。前回ベルリンでコワーキングスペース訪問した時に会社としてのDesign Officesは存在していたが、ベルリンに来たのは2017年頃なのでまだベルリンには無かったと思われる。とてもきれいに整備されたシェアオフィスよりと感じられるコワーキングスペースであった。

会議室を見ると、そのスペースの特徴がわかることが多い。このスペースでは、長い会議にも耐えられる形で、しっかりビジネスユースという色合いが感じられる。総床面積は5,000平米。

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一方、キッチンも充実しているので、交流機能もしっかりしているような印象を受けた。カフェスペースからの景色が良くくつろげる。キッチン前は立席の方が交流には有利そうだとは感じた。オープンスペースと隣接していたかどうかは記憶にない。

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betahaus | Moritzplatz

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新型コロナを経て、経営は変わってしまったが、betahausは今もなおコワーキングスペース界のビッグブランドである。Sofiaにもあった(バルセロナ、ハンブルグ、ブカレストにもある)。10年前にベルリンでbetahausを訪問した時は、活発なコワーキングスペースで、Sofiaの時も近しい匂いを感じたことを思い出す。ちなみに、今回訪問したMoritzplatzは、10年前の場所と近いので、かつてのbetahausを探しに行ったが見つからなかった。聞けば、既に取り壊されて再開発されたのだと言う。今回はベルリンなので、かつての創業者と会議で会えるのではないかと期待したが参加していなかった。残念である。しかし、LinkedInで彼の活発な動きが見られるのが嬉しい。

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会議室スペースは、ややカジュアル。小規模ユースに適した感じ。

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キッチンには座席がなく質実剛健な感じ。使いやすそう。

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beyond Quartier Heidestrasse

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アムステルダムに本社があるinfinitSpaceが展開する新しくてきれいなスペース。セキュリティゲートがある。一棟丸ごと管理しているが、まだ明けていないフロアもある。

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会議室は、シェアオフィスのノーマルタイプ。

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キッチンは、オープンスペース隣接型で、多くの場合はハイテーブルの椅子は使わずに立ってコーヒーを飲みつつ会話が行われる想定だろう。ちょっと落ち着いて長居したくなったらオープンスペースに場所を移すユースケースが想定されているのだと思う。

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屋上が使えるようになっていて、ちょっとしたアフターパーティで楽しめるものと思われる。

CIC Berlin

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CICは1999年創業で、世界展開を行い1万社以上を顧客としているビッグブランドである。CIC Berlinは、13,000平米の工業ビルリノベ型のイノベーションキャンパス。今回訪問した中で最も印象に残ったスペースである。受付ロビーフロアのインパクトがでかい。

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外部の人にも解放されている食堂があり、ちょっと工場臭がある。仕事の間にパッと来てパッと食べて同僚とちょっと話すのに適した感じ。もちろん、カフェとしても利用できる。

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ファブラブもある。運営はテナント企業で主に自社使用目的の機器の有料サービスを提供している。写真はその一角だけで、かなりのバリエーションがある。

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内部キッチンは、雰囲気にマッチしている。写真でもそうだが、あまり座ってくつろぐという感じではないだろう。スペース全体が仕事をするための場所という空気に満ちている。

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大きな会議室もある。

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イベントスペースも充実している。写真は一例で、映画館風の部屋もあった。

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動画編集機材や撮影機材もテナントがサービス提供している。

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入居者のコラボレーションが機能している様が感じられる迫力のスペースであった。

Werkhain

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1,400平米のノリノリのコワーキングスペースwerkhain。ホームページは今後変わるかもしれないが、現時点ではノリノリ間にあふれていて、フロントページは目が回りそうなものだ。必要なものは自分たちで揃えるし、やりたいようにやるといったはっちゃけた雰囲気である。かつては、こういう感じのスペースは多く見かけたが、最近新しく生まれたスペースでは珍しいタイプな感じがする。かなりの熱量があるので、メンバーになるなら早い時期に挑戦したほうが良いと思った。

その他

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プレパーティはIndustrious、初日パーティはMindspaceとSt. Oberholz。Industorious BEAMとほぼ同じ場所にWeWorkとThe Social Hub(旧The Student Hotel)がある。コワーキングスペース、Flex Officeには様々な形態があるが、The Social Hubも特徴的なプレーヤーだ。

St. Oberholzは10年前に別ロケーションを訪問したカフェ・コワーキングスペースで今も良い雰囲気であった。

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見逃したスペースの中にも見れば感動するところもあっただろうが、訪問した5軒それぞれに良さが感じられ有意義であった。

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